怒りは悪だが役に立つ

雑記

おはようございます。ワラベシンです。

先日友人と焼き肉をつつきながら、愚痴話に華を咲かせました。

時にはストレスを発散させることも大事ですが、怒ることで何かが良くなると言うことはほとんどありません。

今回は怒り、つまり怒ることとその性質に関して述べます。

前提ですが、怒りは決して悪い感情ではありません。感情を持つことは悪いことではなく、その表現の仕方に問題があると、敵を作ってしまうかもしれません。

大切なことは怒ることと怒らないことを区別する事。そして、怒らなければいけないことはきちんと怒り、怒らなくてもよいことは怒らずにすむようにすることです。

結論ですが【怒りは自分の主張。伝え方に気を付ければ大きな武器になる】です。

そもそも怒りとは

「怒り」とは人の感情の一つですが、「悲しい」や「楽しい」とは違う点が一つあります。

それは【怒りは二次感情である】ということです。

怒る裏側には、本来わかってほしい感情である【一次感情】があるわけです。

つまり「こうあってほしい」、「こうであるはず」という期待や理想が裏切られた時に怒りの感情がわいてくるわけです。

日本アンガーマネジメント協会に所属する講師の方にお話を伺ったことがあるのですが、怒りを以下の図のように表していました。

怒りは2次感情である

負の感情がコップにいっぱいになって溢れるときに怒りの感情が現れる、というわけですね

自分の「こうあるべき(価値観)」を把握しよう

図にも書いてありますが、不安や痛み、悲しいといった「一次感情」が重なってしまうことが怒りを生み出す要因です。

では、その一次感情はどうして積み重なってしまうのでしょうか。

それは【こうあるべき!】といういわゆる【譲れない価値観】です。

例えば「10時から会議があるので会議室に来てください」と言われたとします。

Aさん(30代)は「会場の準備などがあるから15分前には行かないとな」と思ったとします。

Bさん(20代)は「10時からか。10時にいけばえっか」と言って、10時ちょうどに着いたとします。

この場合、Bさんは遅刻したわけではないので、厳密には怒られる理由はありません。

しかし、Aさんはこの時「あいつ、まだ若手のくせに時間ちょうどに来やがって。早めに来て準備を手伝うとか、そういう気づかいができないのか!」と思っているかもしれません。

このように「べき」は人によって違いますし、その程度(許容範囲)も違います

そして時代によっても変わります。わかりやすいのは「詰め込み教育」と「ゆとり教育」でしょうか。

方や「俺たちの時は教科書もこんな分厚かったし、授業の時間数もこんなにあった。いいよなお前らは。何?総合学習の時間って?」と思っているかもしれませんし、

方や「詰め込み詰め込み言うけど、言うほど知識あります?今はグー〇ルっていう便利なものがあって、新幹線や飛行機の代金もスマホ一つで安く買えるんですよ、知ってましたか?」と思っているかもしれません。

この件に関しては、どっちがいいとか悪いとかではないですよね。国の政策ですから、我々は別にどちらかを選んだわけでもありませんし。

つまり【自分の常識と他人の常識は違う】ということを理解しておけば何も問題ありません。

境界線(許容範囲)を明確にしよう

怒ると決めたことに関しては適切に怒り、怒らなくてもよいことには怒らない。

そのためには境界線(べきの許容範囲)を明確にすることが大切です。

「少し違うが許せる」を広げるとイライラが減ります

心がけたいことは3つです。

①境界線を広げる努力をする。

自分の「べき」が狭いと、他人のちょっとしたことでもイライラしてしまいます。まずはほかの人の「べき」を把握し、自分と重なる部分があるかを確かめます。

つぎにこちらの「べき」を相手が知っているのか、「言わなくてもわかるだろう」と思い込んでいないかを振り返ります。

これだけで許容範囲が少しずつ広がり、イライラが軽減します。

②境界線を伝える努力をする

自分の常識は他人の非常識です。自分がどのような「べき」を持っていて、何をどのようにしてほしいのかを相手に【具体的に】伝えましょう。

「ちゃんとやって」や「しっかりしてよ」など、曖昧な表現はやめましょう。

こうすることで、お互いのズレがなくなります。

③境界線を安定させる努力をする

自分の機嫌によって境界線をころころと変えてはいけません。

先ほどの会議を例にすると、前回は機嫌がよかったから時間丁度に行っても怒られなかったけど、今回は機嫌が悪かったから「遅い!15分前には来て準備とか手伝ってくれないと!」と怒られると、戸惑わせてしまいます。

境界線の広さを、自分の機嫌で広くしたり狭くしないように注意しましょう。

怒りはモチベーションにもなる

ここまで「怒りは悪だ」「悪い奴だ」みたいな説明が続きました。

怒りの性質としても伝染しやすかったり(例:近くにいる人がイライラしているとこっちもイライラする)、身近な人ほど強くなる(例:妻は俺のことを何でもわかってくれているはず)というものがあります。

最後に怒りの良い点も記載していきます。

それは【モチベーションになる】ことです。

あなたは人から馬鹿にされたり、思うような結果が出なくて自分にイライラして、「今に見てろ!」と奮起して成功したことはありませんか?

このように怒りは目的に向かって行動するきっかけになることもあります。

また指導者の方などは緊張している人をあえて怒らせるのも一つのです。怒りの感情が湧いているときは緊張という感情を一時的に忘れることができます。

具体的な例はドラ〇ンボールの最終巻であったり、〇様のバレーの2巻にわかりやすく書かれていますので、興味のある方は是非読んでみてください。

最後に

どうでしたか?今回は「怒り」をテーマにその性質に関して述べていきました。

怒りは自分の主張になります。ただその表現方法を間違えると、自分の主張や感情を誤ったように解釈されてしまいます。

次回は怒りのコントロール、アンガーマネジメントに関して述べていきます。

自分の主張したいことを述べる方法としては前回の記事を見ていただけたらと思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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