子供の勉強時間の増やし方【 「勉強しなさい」は労力の無駄 】

家事・育児

おはようございます、ワラベシンです。

前回の記事で【 3Dゲームと認知症 】に関する論文の紹介を行いました。

前回の記事はこちら

「ゲームも捨てたもんじゃないな」と思ってもらえたら幸いです。

しかし、皆さんの中には、特に外出自粛で自宅にいる時間が長い今は、以下のような疑問を持つ人もいると思います。

子供は家でテレビやゲームばっかりで、ちょっとは勉強してくれないかしら?

結論、テレビやゲーム、スマホをやめさせても勉強時間は増えません

親を含む他者の関わり方が、子供の勉強時間には重要です。

本記事では、【 テレビなどをやめても勉強時間が増えない理由 】に加え、【 子供の勉強時間を増やす方法 】を解説します。

なお、本記事はこちらの書籍を参考にしています。

子供の勉強時間は?

机で勉強する

まず、子供の学校以外での勉強時間を確認しましょう。

厚生労働省のホームページに第8回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)というものがあります。

こちらによると学校以外での1日の勉強時間は、1時間未満が7割となっています。

厚生労働省 第8回21世紀出生児縦断調査より引用

普段は学校や習い事があればまだ仕方がない面もありますが、外出自粛の今はもう少し勉強してほしいところです。

・子供の勉強時間は1日1時間未満が7割

テレビやゲーム、スマートフォンを扱う時間は?

テレビゲームは楽しい

では、テレビを見るなどを行う時間を見てみます。

第12回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)の統計によると小学6年生の子供は平均2.2時間テレビを視聴し、1.1時間ゲームを行うことが示されています。

学校に通っているときのデータですので、少なくない時間であることは容易にわかるかと思います。

ちなみに休日になるとテレビは2.4時間、ゲームは1.8時間となります。

小学6年生は約2時間テレビを見て、約1時間ゲームをする

テレビなどをやめれば勉強時間は増えるのか?

テレビは息抜き程度に

結論、増えません

残念ながら、1時間テレビやゲームをやめさせたとしても、男子については最大1.86分、女子については最大2.70分、学習時間が増加するにすぎないことが明らかになりました。

中室牧子:「学力」の経済学より引用

要因としてはその他の類似したもの、インターネットやYoutubeなどの観覧などに置き換わるだけだからです。

しかし、因果関係が小さいからと言って【無制限にテレビなどを見せても問題ない】わけではありません。

先の厚生労働省の調査の中には睡眠時間についても記載されています。

それによるとテレビ等の視聴時間が長い子供の方が、短い子供に比べて就寝時間が遅い傾向があります。

また中室らの推計によると、1日1時間程度のテレビ視聴やゲーム使用が子供の発達に与える影響は、まったくテレビを見ない・ゲームをしないのと変わらないことが示されています。

一方、1日2時間以上になると発達や学習時間に負の影響が出ることも示されています。

こちらのリンクも勉強時間とテレビ・ゲームの関係について書いていますので、参考にしてください。

・テレビなどの時間を減らしても、勉強時間は増えない。

・1日1時間程度であれば、テレビの視聴などは、子供の発達や学習時間に影響を与えない。
⇔2時間を超えると発達や学習時間に負の影響が出る(例:睡眠時間減少など)

子供の勉強時間を増やす方法

子供に勉強してもらうには

では子供に勉強してもらうにはどうするべきなのか?

①親(を含む大人)が何らかの形で自分の時間を使って関わる

②具体的に達成できたことに対してほめる

③男子なら父親、女子なら母親が関わるとよい

以下解説します。

①:「勉強しなさい」だけでは子供に響かない

「勉強するように言う」のは効果がないどころか逆効果になる場合もあります。

その場だけの対応でも可能で楽なのですが、私もそうでしたがこれで勉強する子なら最初からやってます(笑)

逆に「勉強を見ている」、「勉強する時間を決めて守らせている」という手間暇がかかるかかわりは効果が高いことが明らかになってます。

しかし、共働きが多い現在、親だけでは難しいことと思います。

祖父母や兄姉、親せきなどが対応しても親とあまり変わらない効果が見込めます。

あまり抱え込まず、必要に応じて頼りましょう。

・お手軽な方法に効果はない

②:「頭がいいね」と「よく頑張ったね」なら後者が○

前者はいわゆる「能力」についてスポットを当てており、後者は「経過や努力したこと」にスポットを当てています。

前者をほめると子供は意欲を失い、成績が低下することがわかっています。

また、後者をほめるには、日ごろの様子を見ておかなければほめることができません

見られているというのはヤル気にもつながります。

・子供をもほめるときは、具体的に子供が達成した内容を挙げること(1時間勉強を頑張った など)

③:同性の親のかかわりの方が効果が高い(実体験あり)

とくに苦手科目の克服には、同性同士の組み合わせの方が有効であるなど、類似の知見が得られているものがあります。

私の場合:中学校の歴史のテストにて

私は暗記科目が苦手で歴史は平均で60点程度しかありませんでした。

見かねた父親が私にくれたアドバイスが1つだけあります。

それは「試験範囲の教科書を1日3回読め」というものでした。

結果その時の歴史の点数は89点でした。(過去最高点なので今でも覚えています)

父のアドバイスの良かった点

課題が明確であった点につきます。

やることは【 教科書を1日3回読む 】だけだったので、わかりやすくゴールが見えていた点が印象に残っています。

また付け加えて「80点以上なら1000円やる」というご褒美があったことも影響してますが。

しかし、この勉強法は今でもよくやっていますので、父親には感謝しています。

詳しい勉強法はこちらです

まとめ

「がんばってね」を「がんばってるね」に変えるだけで印象が全く変わります。

外出自粛で子供も自宅にいる時間が長いですが、父親の方も家にいる方が多いことと思います。

父の尊厳を見せつけてあげましょう(笑)

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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